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重井薬用植物園
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植物園便り

平成23年の干支は「卯(うさぎ)」です!岡山に自生する、「うさぎ」にちなんだ植物(2010.12.10)

  • ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科)ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科)
    別名「うさぎのたすき」。シダの仲間で、明るい山際などに多く、長くかずら状に伸びて地面を這う姿から、ウサギの使うたすきを連想したと思われる。他にも「きつねのたすき」「やまうばのたすき」「てんぐのたすき」「さるのくびまき」「きつねのよだれかけ」などユニークな別名が大変多い植物である。
 
  • シロダモ(クスノキ科)シロダモ(クスノキ科)
    神奈川県、福井県の方言で「うさぎのみみ」と呼ぶ。葉の裏が白く、長楕円形で大型になる葉をウサギの耳の形を連想したものか。なお、「タモ」とは同じクスノキ科のタブノキの「タブ」がなまったものと言われる。
 
  • コシアブラ(ウコギ科)コシアブラ(ウコギ科)
    新潟・群馬県の方言で「うさぎかじり」という。高木となる樹木だが、春の新芽は山菜として大変美味なので、稚樹の新芽をうさぎが好んでかじるという意味か。山菜として有名なタラノキ、「ウドの大木」のウドなどもウコギ科の植物であり、山菜として利用される種類が大変多い仲間である。
 
  • ネナシカズラ(ヒルガオ科)ネナシカズラ(ヒルガオ科)
    漢名を「莵糸(とし)」、種子を「莵糸子(としし)」といい、種子を煎じたり、薬用酒として滋養・強壮に用いる。果実には2本のめしべが長く残るので、それをウサギの耳を連想したものか。他の植物に寄生して成長する寄生植物であるため、葉や葉緑素を持たず、ひもの様な独特な姿である。高梁川の河川敷などには外来種のアメリカネナシカズラがよく見られる。
 
  • フジバカマ(キク科)フジバカマ(キク科)
    青森県の方言で「うさぎのさとうぐさ」という。砂糖草とは、生乾きの時にはやや甘い芳香(クマリン:桜もちの香り)がするためか。秋の七草のひとつで、栽培されることも多いが、野生のものは環境省レッドリスト(2007)、岡山県レッドデータブック(2009)ともに準絶滅危惧とされる絶滅危惧植物。

他にもあるウサギにちなんだ植物


倉敷市立自然史博物館3F「植物の世界」の自由展示コーナーにも、ここで紹介した以外のウサギにちなんだ植物が紹介されています。ぜひあわせてごらんください!

重井薬用植物園、倉敷昆虫館、しげい病院は自然史博物館友の会の賛助会員です。

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