4月18日(日)、「がんの悩み電話相談室おかやま」の方々10名が植物園の見学に来園されました。4月から新任となった片岡園長が出迎える初めての見学となりました。古屋野前園長も急遽駆けつけてくださり、新旧園長の解説で好天の下、観察を行うことができました。
まずは温室のあるエリアで、池の中に咲くミツガシワ、その周囲の土手に咲くオキナグサの花の様子や構造などを観察し、花が咲き始めていた「ゴマギ」の名前の由来でもある葉のゴマの匂いを体感していただきました。その他、身近な植物であるタンポポの外来種と在来種の見分け方などについても学んだ後、湿原のあるエリアに移動しました。
湿原のあるエリアでは、昨年まったく花が咲かず心配されていたヤチシャジンの芽生えを片岡園長が発見、参加者全員で喜びました。その後、湿原内でちょうど咲いていたサクラソウとリュウキンカの花を観察した後、ショウブ(菖蒲湯に使うサトイモ科の方、アヤメ科の「ハナショウブ」ではありません)の花の観察と葉のすがすがしい匂いを嗅いでいただいた後、園内の竹林にて、タケノコ掘りを体験していただきました。スコップや鍬は使わず、鉄の棒を使って、うまく地下茎と繋がっている部分を切断する「プロ」のやり方を体験してもらいましたが、うまく掘れると根が付いた状態で掘り取ることができ、タケノコの生え方も知っていただくことができました。
お昼にはお弁当を屋外で広げ、園内の春の風景を楽しみながらの昼食となりました。昼食後は、温室内でキビヒトリシズカやムサシアブミなど、貴重な植物が栽培されている様子を見学していただいた後、掘りたてのタケノコをお土産に、解散となりました。
▲オキナグサを観察 | ▲園内で咲くサクラソウ |
▲タケノコ掘り体験 | ▲温室内の見学風景 |
参加者から頂いた感想です
注)ボランティア団体「がんの悩み電話相談室おかやま」http://www.gantele.org/
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