▲この日は雲ひとつない見事な秋晴れ。気温もそれほど高くはなく、非常に過ごしやすい日となりました。 | ▲この日の参加者は20名。お祭りや運動会など地域の行事がたくさんあるためでしょうか、毎年この時期は参加者が少なめになります。 |
▲今回は「野草の香りを楽しむ」ということで、様々な植物の匂いをくんくんと嗅いでいきます。 | ▲1種類目は植えたものですが、地中海沿岸原産のギンバイカ(銀梅花)。マートルとも呼ばれ、肉料理などに使うハーブとして利用され、とても良いにおいがします。 |
▲フェンスの金網に、花を咲かせていた、つる植物がありました。 | ▲岡山県ではただ1か所でしか確認されていない、タカネハンショウヅル。花の盛りは過ぎていましたが、花と少し早い果実の綿毛を両方観察できました。 |
▲足元に赤く紅葉した草が群生しています。触ってみると強烈な香りが。 | ▲シソ科のホソバヤマジソ。氷河期の遺存植物と言われ、岡山県を分布の東限とする、希少な植物です。 |
▲こちらは既に立ち枯れた状態ですが、シソ(アオジソ)の株。シソの仲間は精油成分を含み、匂う植物が多いのですが、種類によって少しずつ匂いが異なります。 | ▲こちらは、園芸で「フジバカマ」として販売されていることの多い、フジバカマとサワヒヨドリの雑種、サワフジバカマ。 |
▲プランターに植えられているのは、ネギの仲間のノビル。手前のプランターではアサツキが芽を出しています。ネギの仲間も独特な匂いがあります。 | ▲すこし枯れかけのノコギリソウ。枯れかけで少し匂いが弱くなっていますが、花がらをもんでみると、スーッとした芳香があります。 |
▲一部に時期外れの花がついていました。ハーブとして植えられるセイヨウノコギリソウは花色がいろいろありますが、日本のノコギリソウは白花です。 | ▲温室エリアの北側に植えてあるフジバカマ。本物は高さ2mほどにもなる大型の草本です。庭に植えるには大きいので、草丈の低い雑種のサワフジバカマが「フジバカマ」として植えられるようになったようです。 |
▲背が高くなりすぎて、倒れた株も。観察するのには都合が良かったようです。 | ▲園内にもあちこちに生えている外来植物のセイタカアワダチソウ。これも匂ってみると、割合強い匂いがあります。 |
▲事前に準備しておいた、フジバカマの仲間を干したもの。左からサワフジバカマ、フジバカマ、サワヒヨドリ。 | ▲フジバカマの仲間は、生の状態ではほとんど匂わず、生乾きの状態のときに桜餅のような香りがします。サワヒヨドリは匂いませんが、意外にサワフジバカマも良く匂ったようです。 |
▲湿地エリアに移動する前に、フェンスに絡んでいたつる植物の匂いをかいでもらいました。園長が何やら意味ありげな笑いを浮かべていますが…? | ▲葉をもむと、ものすごく強烈な不快な臭いがする「ヘクソカズラ」。ちょっとひどい名前ですが、臭いを嗅いだら、納得!の一品。 |
▲湿地エリアに向かう市道の頭上に、大きな「センダン」の木が生えています。「栴檀は双葉より芳し」といいますがこの場合の「センダン」は、フタバガキ科のコクタン(黒檀)のことで、本種ではありません。 | ▲植物園内に生えてきたセンダンの幼木。種類が違うので、本種は匂いません。果実を鳥が食べて、糞と一緒に散布するのであちこちに生えてくる、困った樹木です。 |
▲湿地に到着。この時期、湿地には、秋ならではの様々な花々が咲いていて、見事なお花畑になります。 | ▲ホシクサ科のシロイヌノヒゲ。ホシクサとは「干し草」ではなく、湿地の中に花がたくさん咲いている様子が、満点の星空を連想させるので、「星草」という説もあります。 |
▲花が終わった植物も楽しめます。紅葉したヌマトラノオ。こういった草本の紅葉を「くさもみじ(草紅葉)」と呼びます。 | ▲晩秋の花、ヤマラッキョウは蕾が膨らんでいました。数日のうちには咲きそうです。 |
▲湿地北側のショウブ池。ショウブの葉もほとんど枯れていますが、枯れた葉でもわりと匂いは残っていました。 | ▲湿地から少し上がった場所には、クスノキ科のヤマコウバシがあります。山に生えて、葉が香ばしい香りがするのでこの名がありますが、匂いはいかがでしょうか。 |
▲さらに奥の広場に進むと、なにやら足元から、シソ系の匂いが立ち上ってきました。 | ▲一面にシソ科のイヌコウジュが生育していました。わずかに花も残っていたようです。 |
▲温室に帰って、今度はカワラケツメイのお茶の香りを楽しみました。乾燥したものを刻んだものを乾煎りすると、パチパチという音と共に香ばしい香りが立ち上ります。 | ▲新しいカワラケツメイのお茶ができているので、昨年のお茶の葉の残りを本日のお土産として、参加者の方に持ち帰っていただきました。 |