▲昼過ぎから各地でゲリラ豪雨があったようで、植物園から北の空を眺めると落雷をいくつも見ることができました。不思議なことに植物園ではほとんど雨は降らず、開催に問題はありませんでした。 | ▲この日のように、昼過ぎから雲が出たり夕立があったりすると、ユウスゲの開花が早まります。4時半ごろにはかなり開花していました。 |
▲事前申し込みは定員30人いっぱいとなっていましたが、天候によりキャンセルがあったので、最終的な参加者数は28人でした。 | ▲まずは湿地エリアへ。まだ明るいので、湿地の植物を観察しました。 |
▲そろそろ花期も終盤のヌマトラノオ。オレンジ色の花はコオニユリ。 | ▲今年はコオニユリの当たり年らしく、湿地の内部には例年以上にたくさんの花が見られます。 |
▲オグラセンノウ(環境省第4次レッドリスト(2012)絶滅危惧Ⅱ類、岡山県レッドデータブック(2009)絶滅危惧Ⅰ類)の花もまだ残っていました。 | ▲湿地奥のデッキ部分で、参加者の方から質問があったので、ちょっと立ち止まって説明。 |
▲オニグルミの実ですが、「普通のクルミ」とはずいぶん違うんですね、とのことでしたが…。 | ▲実は緑の果肉(外果皮)の中に、堅い木質の内果皮があり、これがいわゆる「クルミの殻」の部分です。果実の構造を説明中。 |
▲「ユウスゲ観賞会」なので、普段は「観賞」できない根の部分も、株を掘り上げて観察しました。 | ▲比較のため、コオニユリも掘り上げました。掘り上げた株は、後で希望者にお土産として差し上げました。 |
▲コオニユリの根はいわゆる「ユリ根」の形ですが、ユウスゲの根は球根ではなく、ヒゲ根で、根の途中が芋のように膨らんで養分をため込んでいます。 | ▲観察路をぐるっとまわって、ユウスゲの植栽地に到着。まだ明るいですが、天候の関係もあってユウスゲはすっかり開花していました。 |
▲今年は、ユウスゲの仲間に付くアブラムシの発生数が多く、ユウスゲの開花数がやや少なくなっています。それでもここだけで数百の花が観察できました。 | ▲中国では、ユウスゲのことを「麝香萱」とも呼びます。「麝香」はムスクのこと。花の香りはわかったでしょうか? |
▲まだ明るいですが、ある理由から、ユウスゲの花の観察はそこそこに、足早に温室エリアに戻ります。 | ▲温室エリアに戻ると、金網フェンスに絡んだカラスウリの花が咲きはじめていました。。 |
▲トウネズミモチの枝先では、クマゼミが羽化を始めていました。時間帯としては少し早めですが、天候でユウスゲの開花が早くなったのと同じ理由でしょうか。 | ▲池の北側のユウスゲの植栽地。ユウスゲの黄色とコオニユリの朱色のコントラストを眺めながら、ユウスゲの花をむしる参加者の皆さん。 |
▲西の空を見上げると不思議な形の雲が出ていました。「鍾乳雲」と言って、大気の状態が不安定な時に出現する雲ですが、結局、この日は一度も傘をささずに観察会を終えることができました。 | ▲温室の多目的スペースに戻って、ここからは「ユウスゲ観賞会」ならぬ「ユウスゲ賞味会」。様々なユウスゲ料理を楽しみました。 |
▲一番人気は、取ったばかりのユウスゲの花を使った「しゃぶしゃぶ」。さっと湯に通して、めんつゆをかけていただきます。 | ▲2種類目は植物園ボランティアの方につくっていただいた、ユウスゲの天ぷら。 |
▲手前のタッパーがユウスゲのゴマ和え、奥のタッパーは、中華料理の食材として売られている、キスゲの仲間の蕾「金針菜(乾燥)」をメンマ風に味付けしたもの。 | ▲5品目は園長特製、ユウスゲのピザ。チーズに岩塩だけのシンプルな味付けですが、なかなか好評でした。 |
▲ユウスゲを目で楽しみ、香りを嗅ぎ、舌で味わった感想はいかがだったでしょうか? 参加者には、ユウスゲの種子をプレゼントして閉会としました。 | ▲閉会後の園内の様子。カラスウリの花がすっかり開いています。 |
▲クマゼミは成虫の姿になり、抜け殻につかまって翅をのばしていました。 | ▲一週間後の定例観察会の主役、ツキミソウも開花していました。 |