▲台風の影響で天気の悪かった前日までとはうって変わって,秋晴れの空の下での開催となりました。参加者はちょっと少なめの12人でした。。 | ▲今回は秋の花と「果実」の不思議がテーマですので,植物の実に注目して観察しました。早速,温室の南で実をつけている樹木を発見。 |
▲丸い実をたわわに実らせた,トウネズミモチ。まだ未熟で,12月頃になると黒く熟します。中国原産ですが,鳥が食べてあちこちに広がるので,「要注意外来生物」になっています。 | ▲こちらは絶滅危惧種,イヌハギです。花はもうありませんが,ちょうど種ができていました。イヌハギは花が咲いた後にできる果実と,閉鎖花(閉じたまま自家受粉する花)にできる果実があります。 |
▲すっかり枯れてしまったカワラケツメイの隣で,花が咲いている植物がありました。 | ▲ラッキョウの花がちょうど咲いていました。良く似ているアサツキは春咲きですが,ラッキョウや湿地に咲くヤマラッキョウは秋咲きです。 |
▲今回は栽培種と野生種の違いにも着目しました。これは北米原産のアメリカフジバカマ。フジバカマそのものより乾燥に強いので,良く植えられます。 | ▲こちらはソバの仲間で帰化植物のシャクチリソバ。カシミール地方などが原産とされますが,栽培のソバと違って,多年草です。 |
▲こちらもすっかり花が終わったミズアオイ。果実は種子を運ぶため,花茎からぽろっと落ちて水に浮いて流れていき,やがて花のように開いて種を水中に散布します。 | ▲こちらは本物のフジバカマ。アメリカフジバカマより大きく,葉の形も違います。こちらはちょうど種ができていました。 |
▲フェンスの金網には朱色に色づいたカラスウリの実がぶら下がっていました。 | ▲同じく金網に絡んでいたつる植物の果実。できそこないのゴーヤではありません。ガガイモ科のガガイモの若い果実です。 |
▲湿地エリアに移動。帰化植物のメリケンカルカヤが生えていたのを発見して,駆除ついでに解説中。湿地内部にまで侵入して増えるので,早期駆除が重要です。 | ▲先月には咲きはじめだったサワギキョウが見ごろを迎えていました。鳥のような形の花は,昆虫が潜り込んだ時に受粉しやすいように工夫されています。 |
▲残念ながら最盛期は過ぎていましたが,咲き残っていたスイラン。時期によっては湿地が黄色に染まったようになります。 | ▲ホシクサ科のシロイヌノヒゲ。「干し草」ではなくて「星草」です。近くにはカヤツリグサ科のコイヌノハナヒゲも生えていました。名前が似ていてややこしい? |
▲ちょっと変わったススキ?少し水気のあるところに生えることが多い,オギの穂です。ススキに比べて果実の毛が長いので,銀色に見えます。 | ▲湿地エリアの奥では,カキノキが紅葉していました。ちょうど横に葉が枯れても落ちないヤマコウバシの木があったので,落葉と紅葉の仕組みについて解説中。 |
▲観察路の真ん中で胞子葉をつけていたので踏まれないよう,事前に目印をしていたシダの一種,フユノハナワラビを観察中。かわいらしい姿なので栽培もされるシダです。 | ▲朽ちた切り株に天然のキクラゲが出ていました。雨が長かったので,すっかり傷んでしまっていて,食べられそうにありませんでした。残念! |