園長からの一言
お盆を過ぎるころまで、全国的に大変な熱波に見舞われましたが、植物園でも大変に暑くなったうえ、長期間雨が降らなかったため、6月に干上がった湿地エリアの下池が再び干上がってしまいました。
また、植物園の事務所は西日がまともに差し込むので、毎年扉の前に小さな緑のカーテンを作っています。普通にアサガオやゴーヤなどを植えたのでは植物園らしくありませんので、植物園内にある野生のツル植物の中から選んで植えてみています。今年は、植物園近辺に蔓延っている、ダイズの原種といわれるツルマメという植物を植えてみましたが、これは野生のものだけあって乾燥にも大変強く、この夏の強烈な日差しにも負けずにすくすくと成長し、見事なカーテンとなってくれました。難点としては花期が秋になるうえ、花が小さくて地味、実も小さくて食べられないという、「楽しみ」がないところですが…。
8月も終わりごろになると、待望の雨が降り、少し涼しさを感じられるようになりました。園内でも少し気の早いサワヒヨドリやサワギキョウが咲き始め、秋の気配が濃くなりつつあります。
来園者(見学者)総数:63名
見学・観察会等 (35名) | |
8/8 | 来園1名(岡本 倉敷昆虫館館長 |
8/10 | 見学1名(滋賀県大津市) |
8/11 | 定例観察会「植物園を楽しむ会(ヒオウギとミソハギの花を楽しむ)」開催、参加者30名 |
8/21 | 来園2名(倉敷の自然をまもる会 役員,「秋の虫の声を聞く会」下見) |
8/29 | 来園1名(倉敷市西岡,団体見学の相談に来園) |
その他の来園者、見学者 | |
ボランティア・・・のべ28人 |
園外の観察会・イベント等への参加・講師招聘・学会参加など
8/31 | 龍泉寺の湿地を守る会 会員向け研修会 「絶滅危惧植物とは何か」をテーマに講演(岡山市北区下足守) |
外部団体からの依頼・打ち合わせ・園外調査など
8/2 | 倉敷市 生物多様性地域戦略策定委員会 出席(倉敷市役所) |
8/3 | 絶滅危惧植物 生育状況調査(岡山県西部~広島県) |
8/28 | 真庭市 生物多様性地域連携保全専門委員会 出席(真庭市役所) |
8/31 | 岡山市 龍泉寺 湿地水質調査(龍泉寺の湿地を守る会の依頼による)(岡山市北区下足守) |
マスコミ取材、情報提供など
8/8 | NHK報道局より、コミカンソウの写真提供の依頼。9日朝の「おはよう日本」内で、資料映像として施設名付きで放送された。 |
園内の管理作業など
温室エリア |
草刈り作業(園地,圃場,温室エリア前 市道)/草取り作業(周囲フェンス沿い・タヌキマメ・カワラケツメイ・ノコギリソウ・キキョウ等植栽地)/刈草集め・焼却作業/水生植物ポット・圃場水やり/ヒメガマ穂刈り取り |
湿地エリア |
草刈り作業(園地,観察路)/落枝・倒木(竹)・伐採木 片づけ/外来植物(アレチヌスビトハギ・タカサゴユリ・セイタカアワダチソウ)駆除作業 |
その他 |
19日:刈り払い機 部品破損のため交換修理 |
その他(貴重植物の寄贈・受け入れ・ウェブサイト更新など)
寄贈等 | 30日:倉敷市内のミズアオイ自生地のミズアオイが,ヌートリアとオンブバッタの食害により壊滅状態となったため、植物園で栽培していた株(自生地由来のもの)を自生地へ移植 |
随時 | 植物園WEBサイト更新
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