園長からの一言
新年を迎え、気持ちを新たにしていますが、植物園の「新年」は実質、春からですので、作業は先月に引き続いて園内の環境整備を中心に行いました。今月からは温室エリアでの作業がやや目処がついてきましたので、湿地エリアでの作業に取り掛かっています。
湿地エリアの園地内の樹木には、以前、岡山大学の野生植物研究室や倉敷自然史博物館友の会の方々に調査をしていただいた時のナンバープレートがついており、番号を調べることで、樹種がわかるようになっています。伐採したり、木が枯死したりした場合には、回収して記録をつけていますが、その記録から、湿地エリアでは、十分な日照を必要とする落葉低木ばかりが枯死していることが分かってきました。これは、湿地エリアで常緑樹が成長して太陽光を遮り、園地が暗い環境となりつつあることを示しています。常緑樹の中でも高木となるアラカシがもっとも影響が大きいと考えられ、この伐採をしなければならないと思っていたのですが、「薪ストーブの燃料として欲しい」という方がおられたので、ボランティアで伐採してもらっています。一度に全部切れる量ではなく、何年かがかりの作業になりそうですが、少しずつでも常緑樹の伐採を進めることで、林床に咲く草花が増えてくるのではないかと期待しています。
来園者(見学者)総数:75名
見学・観察会等 (40名) | |
1/6 | 来園1名(総社市,薪用に差し上げる代わりにボランティアで園内アラカシの伐採) |
1/9 | 来園2名(総社市,園内アラカシの伐採) |
1/12 | 来園2名(総社市,園内アラカシの伐採) |
1/13 | 定例観察会「植物園を楽しむ会(根から始める山野草・どんど焼きを楽しむ)」参加者33人
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1/24 | 見学2名(創和会関係者と他1名,見学の下見に来園) |
その他の来園者、見学者 | |
ボランティア・・・のべ35人 |
園外の観察会・イベント等への参加・講師招聘・学会参加など
特になし |
外部団体からの依頼・打ち合わせ・園外調査など
1/9 | 倉敷の自然をまもる会 理事会 |
1/12 | 倉敷市立自然史博物館友の会 幹事会 |
1/23 | 古屋野名誉園長らと,はぁもにぃ倉敷主催「ノルディックで春の七草を採取して七草粥を楽しむ会」(2/3開催)下見(総社市奥坂 鬼城山) |
マスコミ取材、情報提供など
特になし |
園内の管理作業など
温室エリア |
温室内ポット植え替え作業(ヒメヒゴタイ,セトウチホトトギス)/トウネズミモチ剪定・焼却作業/温室内 草取り/水生植物プランター置き場整備(防草シート張り) |
湿地エリア |
湿地内部草刈り作業/種子採集・精選作業(リンドウ,アヤメ)/ウバメガシ枝 剪定作業/伐採アラカシ枝・ウバメガシ枝 焼却作業 |
その他 |
特になし |
その他(貴重植物の受け入れなど)
1/13 | セイヨウミザクラ(サクランボ)苗木 寄贈(植物園ボランティアの方より,栽培品) |
随時 | 植物園WEBサイト更新 12日:「植物園便り」(12月の活動),「お知らせ」(植物園を楽しむ会開催要項掲載)/18日:「園内花アルバム」(トウネズミモチ)/27日「植物園便り」(1月植物園を楽しむ会 報告),「お知らせ」(園長が講師を務める多施設での観察会 告知) |