土筆(つくし)はご存知のように杉菜(スギナ)の子ですが、植物学上では、シダ植物トクサ科スギナの栄養茎のことを一般には杉菜と呼び、胞子茎のことを土筆と呼んでいます。
園内にはこの杉菜が多生していて、春には土筆が群生します。土筆や若い杉菜は食用に、成長した杉菜はお茶に利用できますが、植物園にとっては駆除に困っている雑草の一つです。
園の外を通る人が、園内に群生している土筆をフエンス越しに見つけては取らしてくれとはいりこんで来ますが、そんな人には注意しておいても土筆以外の植物は目に入らないようで、大切な植物を踏んでしまいます。何時だったか、綺麗に咲いている一番大事にしているオキナグサを踏みつけられてしまったことがありますので、それ以来一般の人達の土筆摘みはお断りしています。