園内にはススキが勝手に沢山生えるのでその駆除には困っていますが、中秋の名月の日には、しげい病院の患者さまにお配りするススキの穂を採取するのには便利ですので、温室の周辺だけにはそのまま残しています。
このススキの株元にナンバンギセルの種子を播いたところが、どの株からも夏から秋にかけていっぱいの花を咲かせるようになりました。中には白花品も混じって見事です。
ナンバンギセルはススキやミョウガなどの根に寄生する一年草で、万葉のころには「思い草」と呼ばれていましたが、現代ではマドロスパイプのような形から「南蛮煙管」と呼ばれるようになっています。
毎年この花が咲きだすと大勢の愛好家が見に来られるようになります。