かつては、しげい病院から全国へその種子を無料配布していたことのある幻の花オキナグサが、今年も可憐な花を咲かせ始めました。オキナグサはキンポウゲ科の多年草で、日当たりのよい草地に自生していましたが、盗掘や開発などでその姿を消してしまい幻の花と呼ばれるようになってしまいました。
当園では20数年前に、自生地(現在では絶滅)から採取した種子を発芽させ繁殖させています。開花して約1ヵ月すると長い毛を付けた種子ができ、白い毛玉となります。この姿が翁の頭を連想させることから翁草の名前が生まれたそうです。今年もこの毛玉を採取して種子を選別し、希望者に配布する予定です。育ててみたい方には「育て方」を付けて種子を差し上げますので、ご連絡ください。
(お断り:この記事は2005年のものです。2015年現在、当園ではイベントなどでの種子などの配布をのぞき、個人を対象としては分譲を行っておりません。ただし学術研究目的、あるいは公共の利益を目的とした利用の場合は、無償で分譲しておりますので、必要な方は当園までご連絡ください。)