絶滅危惧種、小豆島の寒霞渓にだけ自生する非常に珍しい植物で、県下に自生しているヤマトレンギョウと同一種だと云われたこともありましたが、比較栽培してみますと、その違いがはっきりしました。徒長枝を剪定して挿し木にしますとよく活着します。
当園では、1992年(平成5年)5月に、古屋野名誉園長の知人から頂戴した小枝(小豆島で土産として販売されていた株由来)を挿し木したものが大きく育っていますが、長い枝を伸ばして、枝が地面に着くとそこから発根しますので、地植えの場合は管理(主に株元の草取りなど)はかなり面倒なことになっています。
当園で増殖したものを、岡山市の半田山植物園に分譲しており、現在は半田山植物園でも見ることができます。
当園ではイベントなどでの種子などの配布をのぞき、個人を対象としては分譲を行っていませんが、学術研究目的、あるいは公共の利益を目的とした利用の場合は、無償で分譲しておりますので、必要な方は当園までご連絡ください。