スズムシバナは、かつてスズムシソウと呼ばれていましたが、ラン科にも同名のスズムシソウがあったので、それと区別するためにキツネノマゴ科のほうをスズムシバナに変えたそうです。変えるのならラン科のほうをスズムシランにでもすれば良かったのに、との意見もあるようです。
スズムシバナは、本州の近畿以西・四国・九州から朝鮮・中国にかけて分布する多年草で、山地の木陰に生えています。夏から秋に上部の葉腋から淡紫色の花を開きます。花は朝開き午後には散ります。
当園では、1979年(昭和54年)12月に総社市の山中で採種したものを育てていますが、今では温室内の棚下に雑草のごとくに繁殖しています。