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重井薬用植物園
岡山県倉敷市浅原20
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E-mail:shigeihg@shigei.or.jp

 

おかやまの植物事典

シロバナマンジュシャゲ(ヒガンバナ科)

真っ赤なヒガンバナの咲いている中に、真っ白なヒガンバナがポツンと混じって咲いていることがあります。これは突然変異でできた白花の彼岸花で大変珍しいものです。
シロバナマンジュシャゲという植物は、そのような珍品ではなくて割合に広く栽培されている植物です。でも、自生地は九州と朝鮮の済州島だけですので、その点ではヒガンバナより分布地が限定されていますので、貴重な植物かも知れません。
シロバナマンジュシャゲは、黄色い花のショウキズイセンとヒガンバナとの自然雑種だと云われています。黄色い花と赤い花との雑種が白花というのは少し変ですが、花が純白でなく、株によっても違いますが、淡黄色や淡紅色を帯びていますのでそうかも知れません。また、葉の幅が10~15mmと広く、色も黄緑色ですし、花びらも強く反曲しない点がヒガンバナとは違っています。
当園では、かつてオキナグサの種子を全国に無料配布していたことがあります。その時、各地からお礼にといろんな種子や苗が送られてきましたが、1987年(昭和62年)5月に久留米市の方から送られてきたのがシロバナマンジュシャゲでした。10個ばかりの球茎でしたが年々殖え、何人もの希望者にお分けしましたし、岡山市の半田山植物園にも数百個お分けしましたが、その後も年々増殖しては沢山な花を咲かせてくれます。

シロバナマンジュシャゲ シロバナマンジュシャゲ

 

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