病院の中にこんちゅうかん!? 倉敷昆虫館
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ダイコクコガネ
Copris ochus


体長 18-28mm

[環境省 RDB カテゴリー:絶滅危惧U類]
[岡山県 RDB カテゴリー:絶滅危惧U類]

 ダイコクコガネは、コガネムシの仲間ではカブトムシに次いで大きく、立派な角も持っています。日本、朝鮮半島、中国、モンゴルなどに分布しており、三宅島、口永良部島など一部の離島にも生息しています。おそらく、牛の移動に伴って分布を広げたのでしょう。県中部の吉備高原での記録は少なく、標本として残っているのは当館の標本以外にはほとんどないのではないかと思われます。
 1960年頃までの農村では、各農家が使役の目的で牛を飼っており、それが原野に放たれていたため、ダイコクコガネ、ツノコガネ、オオマグソコガネなど数多くの種類の糞虫(動物の糞を食糧とするコガネムシ科の昆虫)が見られたものですが、現在では中国山地の牧場のような放牧が行われている限られたところにしか生息していないでしょう。

 

ダイコクコガネ 雄:1961年 川上郡松原村春木(現 高梁市)

ダイコクコガネ 雌:1952年 英田郡奈義町・那岐山
ダイコクコガネ 雄:1961年 川上郡松原村春木(現 高梁市) ダイコクコガネ 雌:1952年 英田郡奈義町・那岐山
▲雄:1961年 川上郡松原村春木(現 高梁市)
▲雌:1952年 英田郡奈義町・那岐山

 
【当館所蔵のその他の標本】
・1940年 川上郡平川村(現 高梁市備中町)

 

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