ハンミョウの仲間は日本に30種ほど生息しており、県下では12種が記録されていますが、美しい色彩や模様のものが多く、なかでもナミハンミョウは極彩色に彩られた最も美しい種です。ナミハンミョウは県下各地に分布し、山道などで人の歩く前を数mずつ先へ先へと飛んでは止まり、道案内をしているように見えることから、ミチオシエともよばれています。ハンミョウは幼虫(土に縦穴を掘って住んでいます)、成虫とも生きた虫をとらえて食べるので大あごが発達しており、どう猛な顔つきをしています。また、ハンミョウの多くの種が生息環境の悪化に伴って激減しており、環境省レッドデータブックには7種がリストアップされています。また、岡山県レッドデータには絶滅種が2種、準絶滅危惧種と準危急種が各1種ずつ計4種が選定されています。 展示標本のうち、色彩や模様に特徴のあるものを紹介します。
▲ハラビロハンミョウ 2007年 島根県江津市 [体長 13mm]
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