外科・消化器外科
大学病院と綿密な連携を図っている消化器外科
当院外科に入院される消化器疾患患者さんは食道疾患関連がほとんどであり、紹介率は90%を超えています。最近肝胆膵外科術後関連の紹介が増加しつつあり、特に食道癌に関しては術前術後補助化学療法、再発に対する通所化学放射線治療、癌終末期の緩和治療に至るまで切除再建手術以外の治療のほとんどを行っています。
当科では、岡山大学病院や川崎医科大学附属病院といった急性期病院と連携をとり、術後安心して在宅療養ができるようになるまで、自活のための支援をチームで行っています。岡山大学病院では周術期に他職種スタッフがチーム治療する周術期管理センターがありますが、当院でも全国的にも珍しい点数化して他職種のスタッフでも一目で評価可能な独自のがんリハビリテーションプログラムを作成し、退院に必要な課題が一目で点数評価できるようにしています。
消化器外科手術の中でも、食道癌と膵頭部癌手術は胃、大腸癌手術と比較して回復に時間がかかり、在院日数が問題となる急性期病院では在宅に至るまでのジョイントとなる支援病院の存在が非常に重要であり、当院外科は機能分化してその役割を担っています。
良好な紹介率を維持できている理由としては、当科の外科医師が紹介元の医師と良好なコミュニケーションをとり、電話一本でコンタクトがとれる環境を整えている点が大きいと考えています。また、大学との距離も車で15分程度であることから、紹介元の医師が紹介患者さんの元に気軽に足を運んでもらえる地理的利点もあると考えられます。
当科では、岡山大学病院や川崎医科大学附属病院といった急性期病院と連携をとり、術後安心して在宅療養ができるようになるまで、自活のための支援をチームで行っています。岡山大学病院では周術期に他職種スタッフがチーム治療する周術期管理センターがありますが、当院でも全国的にも珍しい点数化して他職種のスタッフでも一目で評価可能な独自のがんリハビリテーションプログラムを作成し、退院に必要な課題が一目で点数評価できるようにしています。
消化器外科手術の中でも、食道癌と膵頭部癌手術は胃、大腸癌手術と比較して回復に時間がかかり、在院日数が問題となる急性期病院では在宅に至るまでのジョイントとなる支援病院の存在が非常に重要であり、当院外科は機能分化してその役割を担っています。
良好な紹介率を維持できている理由としては、当科の外科医師が紹介元の医師と良好なコミュニケーションをとり、電話一本でコンタクトがとれる環境を整えている点が大きいと考えています。また、大学との距離も車で15分程度であることから、紹介元の医師が紹介患者さんの元に気軽に足を運んでもらえる地理的利点もあると考えられます。
透析アクセス支援のパイオニアとして
一方、当院の特徴として県内で最大数の維持血液透析を行っており、外科としては消化器外科とは分野の異なるバスキュラーアクセスの造設や修復を担当しています。大病院ではなかなか難しい術前、術後管理を一貫して行うことが当院では可能となっています。ここ数年でバスキュラーアクセストラブルに関する紹介患者数は急激に増加しており、バスキュラーアクセストラブル解決のニーズは高まっていると考えられます。
当院では新規バスキュラーアクセス造設だけでなく、内シャントPTAやアクセス再建も一環して外科が担当しています。特に術後に手が痛くなったり、潰瘍壊死に陥るスティール症候群の発生はこの6年間で1例もなく、全例において術前に動静脈造影を行って合併症が生じないような手術デザインにしています。3年累積開存率はAVF、AVGいずれも90%を超えており、国内ではトップレベルを維持しています。この他にも腹膜透析についても外科が腹膜アクセスの造設、修復を行っており、カテーテル位置異常を起こさないデザインで行っています。特に腹膜固定手技を付加する腹膜透析チューブ留置によって位置異常が生じた症例は1例もなく、出口部感染が生じた場合でも早期にエコーで感染範囲を診断し、出口部変更術を積極的に行っています。
2013年5月にはバスキュラーアクセスと腹膜アクセスを一括して作製維持管理する日本では未だ馴染みの少ない国際的なダイアライシスアクセスセンター(Dialysis Access Center: DAC)を立ち上げ、透析施設と連携しながら安定した透析治療が受けられる環境を整えました。また、当院の治療成績も国内のみならず世界に向けてwebで発信しています。
このように当科は消化器外科手術後の在宅に向けた支援と、透析患者さんの透析アクセス支援の2本立てを特徴に機能分化をはかり、この分野に関してはインセンティブを高めながら一層の発展を果たすべく決意を持って取り組んで参ります。
当院では新規バスキュラーアクセス造設だけでなく、内シャントPTAやアクセス再建も一環して外科が担当しています。特に術後に手が痛くなったり、潰瘍壊死に陥るスティール症候群の発生はこの6年間で1例もなく、全例において術前に動静脈造影を行って合併症が生じないような手術デザインにしています。3年累積開存率はAVF、AVGいずれも90%を超えており、国内ではトップレベルを維持しています。この他にも腹膜透析についても外科が腹膜アクセスの造設、修復を行っており、カテーテル位置異常を起こさないデザインで行っています。特に腹膜固定手技を付加する腹膜透析チューブ留置によって位置異常が生じた症例は1例もなく、出口部感染が生じた場合でも早期にエコーで感染範囲を診断し、出口部変更術を積極的に行っています。
2013年5月にはバスキュラーアクセスと腹膜アクセスを一括して作製維持管理する日本では未だ馴染みの少ない国際的なダイアライシスアクセスセンター(Dialysis Access Center: DAC)を立ち上げ、透析施設と連携しながら安定した透析治療が受けられる環境を整えました。また、当院の治療成績も国内のみならず世界に向けてwebで発信しています。
このように当科は消化器外科手術後の在宅に向けた支援と、透析患者さんの透析アクセス支援の2本立てを特徴に機能分化をはかり、この分野に関してはインセンティブを高めながら一層の発展を果たすべく決意を持って取り組んで参ります。
施設認定
- 日本外科学会関連施設
- 日本がん治療認定研修施設