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診療科・部門

在宅血液透析



在宅血液透析とは

在宅透析は、自らの責任と自己管理に基づいて、住宅に設置した血液透析機器やその他の付属装置を作動させて、自ら穿刺し血液透析を行う治療法です。1日2~3時間、週6回以上の透析が理想で、頻回血液透析や長時間血液透析ができるため、生命予後も良いといわれています。
身体的・精神的な負担や時間的拘束が軽減されるとともに、ライフスタイルに合わせた治療が可能であり、QOLの向上が図れます。

導入に向けて

1. 面談
在宅血液透析(以下HHD)の導入基準に沿って詳細な説明をします。意思確認後、病院側と患者側それぞれでHHDが可能であると判断した場合、その後、トレーニングを行います。

2. トレーニング
当院のHHD導入スケジュールに従って行います。
トレーニング期間は2カ月~6カ月で、平日(9時00分~17時00分)に外来で行いますが、希望があれば入院でのトレーニングも可能です。

3. 実技試験
トレーニングで習得した内容を元に実技試験を行います。
合格基準に満たない場合は見直しを行い、再度試験を行い、合格を目指します。

4. 患者さん宅を下見訪問
患者さんの承諾を得た後、病院スタッフ・設置業者がHHDを施行するための設置環境のチェックを行います。
(※設置場所に不備がある場合、延期または中止となることもあります。)

5. 患者さん宅の配管工事および装置の搬入

対象となる方について

安定した維持透析を続けられている方で本人の強い希望があった場合、下記の導入基準に従って移行を検討します。

導入基準

  • 介助者の確保と家族の協力体制がある
  • 教育訓練を受けることができる
  • 教育訓練内容を理解する能力がある
  • 在宅血液透析実施の上で支障となる合併症がない
  • 社会復帰の意思がある
  • 透析装置の設置場所や材料の保管場所が確保できる

導入後サポート

  • 在宅で透析中に体調に異常があったり、装置に不具合が起きた場合など、緊急時ファーストコール(24時間対応)として、HHD担当の臨床工学技士が対応します。内容に応じて医師・看護師・臨床工学技士・メーカー等が対応します。
  • 月1~2回当院で透析を行い、採血等の検査や医師による状態の確認を行います。
    治療に必要な材料は、外来受診時に患者さんが記入した発注書をもとに病院から物品をお渡しします。
  • 当院スタッフが6ヵ月毎に透析装置の点検並びにメンテナンスケアにお伺いし、操作方法の再確認や状況確認をさせていただきます。加えてメーカーによる装置の定期点検が6ヵ月毎に行われます。
なお、これらのメンテナンスの費用はかかりません。