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診療科・部門

臨床工学部


皆さんは、院内に「臨床工学部」という部門があるのをご存知ですか?
院内の案内板にも記載されていなければ、廊下を歩いてもそれらしい看板も出ていません。しかし、現代医療の進歩は医療機器の進歩と云っても過言ではない程、医療機器の支援がなければ成り立たなくなっています。そんな医療機器のスペシャリストが臨床工学技士で、その集団が臨床工学部です。
当院では、血液浄化療法業務、呼吸療法業務、内視鏡業務、手術室業務、医療機器管理業務に当たっています。専門性を高めるため透析技術認定士、3学会合同呼吸療法認定士などの認定資格を取得し、より高度な医療を提供できるように努めています。また、臨床工学技士養成校からの学生実習、他病院の臨床工学技士の見学や研修を積極的に受け入れています。

血液浄化療法業務

当院の血液浄化療法センターは岡山県下最大128台の透析装置が稼働しています。その透析装置に加え、透析治療に必要な水を精製する装置や、透析液を作成する装置が患者さんに見えないところで多数稼働しています。それら装置の保守管理から点検整備まで一手に引き受け、日々安全な透析治療が提供出来るようにしています。

2010年末に岡山県下で初の在宅透析を開始しましたが、その後順調な経過で数名が導入され自宅で透析をされています。
在宅治療ということもあり、治療や機器に関する問い合わせを24時間いつでもできる在宅透析専用オンコール体制を確保し、安全治療の継続をサポートしています。また、2015年より夜間睡眠時を利用して長時間透析をおこなうオーバーナイト透析(8時間)をおこなっています。いずれも就労支援を目的としており、患者さんのQOL向上につながっています。現在のところ、この在宅透析、オーバーナイト透析の両方をおこなっているのは岡山県内では唯一当院のみです。

呼吸療法業務

人工呼吸器のトラブルは命に直結するため、日々の点検管理は欠かせません。病棟で使用している人工呼吸器は毎日点検し作動状態を確認しています。他にも、近年増加傾向にある持続陽圧呼吸療法(CPAP)の導入説明やメンテナンス、遠隔モニタリングシステムによるデータ管理、2021年より在宅酸素療法(HOT)導入に関わることで在宅医療における安全と質の向上を目指しています。

内視鏡業務

2020年より内視鏡業務に携わり、検査に使用する内視鏡ファイバーの洗浄・消毒、システムの管理をおこなっています。日常的な保守点検を実施し、トラブル時の対応もおこなうことで安全に検査がおこなわれる環境づくりに努めています。今後は消化器内視鏡技師を取得し、内視鏡技術支援を目指していきたいと考えています。

手術室業務

手術が円滑かつ安全におこなわれるように、手術室内の医療機器の操作や保守点検をおこないます。また、手術直接介助業務をおこなっており、看護師と連携しながら安全な施術がおこなわれるように医師をサポートしています。

医療機器管理業務

院内で使用する医療機器は効率的な運用を図るため、システムによる中央管理をしています。
人工呼吸器をはじめ生体情報モニタ・輸液ポンプ・シリンジポンプ・低圧持続吸引器・麻酔器・電気メスなどを操作する医療スタッフが安全・安心に患者さんへ使用できるための保守管理、トラブルがあった際の迅速な対応をおこなっています。
また、安全使用のために必要となる情報収集を随時おこない、広報活動に努めています。

医療機器の安全使用のために

医療機器の点検整備を確実におこなっても、使用方法が間違っていれば重大な医療事故となります。
安全使用のために看護師をはじめとする病院内のスタッフを対象とした研修会を定期的に開催するのも、私たちの重要な仕事の一つです。
病院全体が安全で安心できる医療を提供できるように、今までも、そしてこれからも臨床工学部は、医療機器の安全を守り続けていきます。
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