令和元年度 重井医学研究所附属病院 病院指標

当院は、岡山県下では最大規模の透析施設・血液浄化療法センター【128床】と、ダイアライシス・アクセスセンターを有しており、腎臓病に関しては、診断・治療、そして血液透析・腹膜透析、アクセス管理など一貫した診療を行っています。そのため、腎臓病の専門病院として地域社会に認知されており、県内はもとより隣接する県からも患者様が受診に来られます。高齢化も進み重度な複数の合併症を持たれている患者様が多く、手術・処置が必要な方も多いため、平均在院日数は全国平均と比べると長くなっています。また、誤嚥性肺炎の平均在院日数が長期となっているのは、75歳以上の高齢の患者層が88.9％を占めており、また食道がん等の疾患を伴う嚥下障害を持っておられる患者様も多いため、重症度が高く長期入院となっています。 肺炎、糖尿病などの生活習慣病、肝硬変、などよくみられる疾患も対応しています。

当院は、感染症や熱中症による脱水の患者が多く、次いで低身長に対する成長ホルモン負荷試験の患者が多くなっています。その他、肺炎、喘息、腸炎などの急性期疾患、食物アレルギー負荷試験なども行っており、早期診断・治療へと繋げています。
上記疾患以外にも、ネフローゼ症候群、川崎病など、専門的治療を要する疾患に対しても診療を行っています。

がん患者が75％を占めており、そのうちの８６%が食道癌患者です。次いで肝細胞癌、胃癌、肝癌、膵癌、肺癌、咽頭がん、と続いています。周術期管理センターを有しており、基幹病院と連携し、手術前後の全身管理に対応し、化学療法、リハビリテーション、経腸管理に特化し治療を行っています。内科と協力し合い周術期の患者受け入れを行っています。なお、悪性腫瘍の術前化学療法や全身管理を行うため、基幹病院へ手術目的で転院される患者様が多いく転院率が高くなっています。地域の医療施設と連携し、癌終末期の緩和治療にも力を入れています。
慢性腎不全に対してはダイアライシス・アクセスセンターを有しており新規アクセス作成、既存のアクセスに対するトラブルへの対応を内科と協力し行っています。そのため患者数は少なくなっています。注）「-」の表示は患者数が10人未満症例です。個人の特定が懸念されるため非公開としています

血管移植術、バイパス移植術45%、経皮的シャント拡張術・血栓除去術　28％、内シャント設置術14%、　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術8%となっています。
ダイアライシス・アクセスセンター診察後手術適応になった患者様は内科に入院されることも多く。そのため血管移植術の割合が多くなっています。
内科では、内視鏡的胆道ステント留置、内視鏡的乳頭切開術、内視鏡胆道結石除去術、胸水・腹水濾過濃縮再静注なども行っています。
注）「-」の表示は患者数が10人未満症例です。個人の特定が懸念されるため非公開としています

食道狭窄拡張術が約43％を占めており、次いで内シャント設置術、血管移植術、バイパス移植術、内シャント設置術、鼠径ヘルニア手術、経皮的シャント拡張術・血栓除去術　が行われています。アクセス手術の患者様は内科医師の協力体制があり、内科で患者様を対応しているため外科の手術別患者数に反映されておりません。その他連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術、静脈形成術なども行われています。
注）「-」の表示は患者数が10人未満症例です。個人の特定が懸念されるため非公開としています