平成30年度 重井医学研究所附属病院 病院指標

当院は、岡山県下では最大規模の透析施設・血液浄化療法センター【128床】と、ダイアライシス・アクセスセンターを有しており、腎臓病に関しては、診断・治療、そして血液透析・腹膜透析、アクセス管理など一貫した診療を行っています。そのため、腎臓病の専門病院として地域社会に認知されており、県内はもとより隣接する県からも患者様が受診に来られます。重度な複数の合併症を持たれており、手術・処置が必要な患者様も多いため、平均在院日数は全国平均と比べると長くなっています。また、誤嚥性肺炎の平均在院日数が長期となっているのは、75歳以上の高齢の患者層が92.1％を占めており、がん疾患を伴う嚥下障害を持っておられる患者様も多く、重症度が高く長期入院となっていることが原因です。 肺炎、糖尿病などの生活習慣病、肝硬変、などよくみられる疾患も対応しています。

当院は、小児に多い脱水、肺炎、喘息、腸炎などの急性期疾患を中心に入院を受け入れています。また、低身長に対する成長ホルモン負荷試験・食物アレルギー負荷試験なども行っており、早期診断・治療へと繋げています。
上記疾患以外にも、気管支喘息、感染性胃腸炎などのよくみられる疾患や、ネフローゼ症候群、川崎病など、専門的治療を要する疾患に対しても診療を行っています。

食道癌患者が70.8％を占めており、次いで胃癌、肝癌、膵癌、肺癌、咽頭癌、と続いています。
基幹病院と連携し、周術期管理センターを有しており手術前後の全身管理に対応し、化学療法、リハビリテーション、経腸管理に特化し治療を行っています。
なお、悪性腫瘍の術前化学療法や全身管理を行うため、基幹病院へ手術目的で転院される患者様が多いく転院率が高くなっています。
また基幹病院、地域の医療施設と連携し、癌終末期の緩和治療にも力を入れています。
慢性腎不全に対してはダイアライシスアクセスセンターを有しており新規アクセス作成、既存のアクセスに対するトラブルへの対応を内科と協力し行っています。
（注）「-」の表示は患者数が10人未満症例です。個人の特定が懸念されるため非公開としています

血管移植術、バイパス移植術　44.9%、経皮的シャント拡張術・血栓除去術　29.1％ 内シャント設置術　11.7％　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　11.2％、　動脈形成術、吻合術　3.1%となっています。
ダイアライシス・アクセスセンター診察後手術適応になった患者様は内科に入院されることも多く。そのため血管移植術の割合が多くなっています。
内科では、内視鏡的胆道ステント留置、内視鏡的乳頭切開術、内視鏡胆道結石除去術なども行っています。
（注）「-」の表示は患者数が10人未満症例です。個人の特定が懸念されるため非公開としています

食道狭窄拡張術が約40％を占めており、次いで食道狭窄拡張術（拡張用バルーン）、血管移植術、バイパス移植術、内シャント設置術、鼠径ヘルニア手術
、経皮的シャント拡張術・血栓除去術　が行われています。
食道狭窄拡張術は悪性腫瘍術前の患者様の周術管理の為の入院が行われいており、手術の為基幹病院へ転院があるためです。
アクセス手術の患者様は内科医師の協力体制があり、内科で患者様を対応しているため外科の手術別患者数に反映されておらず、食道狭窄拡張術が1位となっております。
（注）「-」の表示は患者数が10人未満症例です。個人の特定が懸念されるため非公開としています